病名 恋煩い

いらなくなって捨てた傘

まぁ、僕には関係ないけど。

君さ本当にいつも女運ないよね笑

僕もだけど。

 


お互い振られる度に慰め合う関係だった。

付き合っては別れを繰り返して


お互いに今回は〜なんて話していた。

お互いに嫌いなとこがたくさんあった


その度にこう言うところがなんて

子供みたいにTwitterに書き込んだ

大体、私が折れて先に謝っていた

 


唯一本音で話せる人だった。

 


私は自分の声が嫌いだった

私は自分の笑い方が嫌いだった

私は自分の性格が嫌いだった


私の嫌いなとこを好きだと言ってくれた。

貴方が居る夜が少しだけ好きになれた。

 


初めて人と会うためだけに旅行をした。

待ち合わせに1時間も早くついてしまって、

来るの早すぎじゃない?なんて息を切らしながら

初めて会って交わした会話だった。


カフェ、雑貨屋、古着屋

色んなとこを2人で歩いた。

 


最後に

好きだと伝えたけど

君は困ったように笑うだけだった


貴方には好きな人がいて

貴方曰く、君には幸せになって欲しいんだよ

私以外とね。らしい


私は貴方以外と幸せになれないのに

 


翌日、私の声が聞きたいと。

タバコを吸う間だけ話そうよなんて言われて

通話をかけた。


横には誰かいるらしい、

やっと幸せになれたのかななんて

思ったけど、どうやら本命じゃないらしい。


私を選んだらよかったのかなって

聞こえた気がしたけど

多分気のせいだろう。

 


私への嫌味や軽口で埋まっていたTwitterは、

今は彼氏との惚気話で埋まっている。

 


自分の声が嫌いになった

褒めてくれる人がいないから。

気がつくと笑えなくなっていた

何をしても楽しくない。

貴方を醜く追い求める

自分の性格がきらいだ。


何度待っても貴方から通知が来ない

何度も何度も夢に見た

夜は嫌いだ寝ると思い出すから。


人を待つのを辞めた。


まぁ、僕には関係ないけど。