病名 恋煩い

いらなくなって捨てた傘

禁煙

たばこはやめたんだ。 

 

君は飲み会の席で言った

どうやら新しい彼女の影響らしい。

 

私や友人達が何度禁煙を勧めても駄目だったけれど、ようやく重い腰を上げたようだ。

 

「やるじゃん」

 

と褒める私に君は

 

「ごめんね」

 

と小声で言った。

 

その声の温度でこのままやめないなら別れると泣いた夜を思い出してしまった。