病名 恋煩い

いらなくなって捨てた傘

椅子取りゲーム

人並な表現であえて語るとするなら、世の中は椅子取りゲームに似ている。

 誰もが自分の椅子を求めていて、他人がそこにいようと押しのけ座ろうとする、居座ろうとする。

 全員分の椅子が用意されていない、という所がなかでもとりわけ似ている点だろう。

 

 そして決定的に間違っている違っているのは、どこに座れなくともゲームオーバーにならないという点だ。


座り損ねた所で人生はゲームは終わらない、絶ちっぱなしのまま、立ちっぱなしのまま続いていく。

無為に無意味に続いていく

脱落しているのに追われない絶対的矛盾、できることといえば椅子に座っている他人を傍観することだけ。

 


どうして私はそこにいないのだろう、どうして私はあそこに行けないのだろう。

 

 

 

 

 

 

どうして